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27話以降カーニバル前までの間のどこかのお話。
ヒロイン=ブレチルで、ヒロイン→アイズさま。
ひたすらこーちゃんと電話してるだけ。
「……もしもし、コウスケ? ええ、そう、わたし。え? リオもリョウコも、ずっと連絡してくれていたの? それは悪いことをしてしまったわね――けれど、心配はいらないわ。あの日は偶然別行動だったから。いいえ、アイズはこうなることを予測して、わたしを遠ざけていたのでしょうね。迂闊だったわ……。とにかく、わたしは大丈夫。ええ。あれからずっと病院にいるの。それで、携帯の電源を落としていて。……ねえ、コウスケ。あなた達も、近い内にカノンと接触することになるでしょう? え? 今、そんなことになっているの? そう……まあでも、それならそれで丁度良いわ。カノンに伝えてほしいことがあるの。と言っても、コウスケにこの先カノンと話す機会があって、そのときに、このことを覚えていたらで構わないわ。あなたにしか頼めないのよ。リオやリョウコに言ったら怒られてしまいそうだし。もしかしたら、あなたも気を悪くしてしまうかもしれないけれど。……それじゃあ、話すわね。『もしもアイズが死んだそのときには、わたしのことも殺してほしい。その代わり、アイズが無事に目を覚ませば、必ずわたしがあなたを殺す』。以上。場合によっては、わたしも参戦するからよろしくね。と言っても、わたしはアイズが目を覚ますことを信じているから、実は既に準備を始めているのだけれど……ああ、そうだわ。わたしはアイズの指示に従う気はないから、やるとなれば全力でカノンを殺しにかかるから、カノンを死なせたくないならそのつもりでいて。わたしはあの二人の傍にいられることがうれしかったけれど、カノンのことだって今でも好きだけれど、それ以上にアイズを愛しているの。彼のいない世界でなんて生きていたくないくらいに。だから、わたしにとってアイズを傷付けた罪は何よりも重い。いくらカノンであろうとも、カノンを殺した結果、アイズに嫌われることになっても。……それじゃ本末転倒だって? あら、ウソツキを自称する捻くれ者のくせに優しいのね、コウスケ。なんて、ふふ。ごめんなさい、一言余計だったわね。心配してくれたことには感謝するわ。ありがとう。けれど、コウスケならわかるでしょう? わたしのこの想いはどうにもならない――いいえ、どうにかなってはいけないの。だからね、もしかしたら、いっそ恨まれてしまった方が存外楽なのかもしれないじゃない? ……ああ、いえ、なんでもないの。それじゃあ、そろそろ切るわ。コウスケもあまり無茶ばかりしていないで、リョウコと仲良くね」