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SEED:シャニ/title by 選択式御題
ヒロイン=ブーステッドマン。強化Stage高め。
シャニのオッドアイのお話。場所は多分ドミニオン。
ヒロイン=ブーステッドマン。強化Stage高め。
シャニのオッドアイのお話。場所は多分ドミニオン。
「しゃーにっ」
ソファの上で膝を立てて蹲るシャニに後ろから抱きつく。けれど、シャニはそれを華麗にスルー。それが面白くないわたしは、「とあー!」。デスメタルなメロディが音漏れするイヤホンをシャニから奪い取ってやった。「……なに」。すると、ようやくシャニが返事をしてくれて、(ソファにべたりともたれかかった横着な姿勢とは言え)視線もこちらに寄越してくれる。「ん、別に用はないけど」。素直に答えると舌打ちされた。気のせいだと思うことにした。
「あ、そうだ。これさ、目悪くなったりしないの? ねえ、シャニ、」
シャニの顔を見下ろしていて、ふと気になったことをそのまま口にする。それと同時に、シャニの顔の左半分を覆ってしまうほどに長い前髪を一思いにかき上げる。シャニはものすごく嫌そうに瞳を眇めた。わたしは特に気にせず、シャニの顔を覗き込む(……あ、なんかこれ、ちょっと歯医者さんっぽいかも)。
「わたし、シャニの目の色好きだよ。右も左も」
「俺は嫌い」
「でも、わたしは好きなの!」
重ねて言えば、シャニはもう何も言わなかった。反論するのが面倒になったのかもしれない。わたしは半ば以上独り言のように言葉を続ける。「キレイだし、なんか、飴玉みたいでおいしそう」。こっちがグレープで、こっちがレモン。ん、待て待て。もしかしたらパインかも。とか、真剣に考えてみたりして(だってなんかあるよね、四角い飴がふたつ入ってるやつ!)。
「……それなら、お前の目はおひさまみたいだ」
そんな風に思考に没頭していると、ぽつりと、最早わたしにされるがままだったシャニがそう呟く。まさかそんな言葉が返ってくるだなんて。予想外の出来事に反応が遅れる。けれど、なんだかすごくすごくうれしくて、わたしは思わずソファを乗り越えて正面からシャニにダイブ(迷惑そうな顔をされたけど、そんなの全然気にしない!)。
(ねえねえ今のって褒めてくれたの? ねえ、)(うるさい。うざい。うっとーしい)(ひどーい!)
ソファの上で膝を立てて蹲るシャニに後ろから抱きつく。けれど、シャニはそれを華麗にスルー。それが面白くないわたしは、「とあー!」。デスメタルなメロディが音漏れするイヤホンをシャニから奪い取ってやった。「……なに」。すると、ようやくシャニが返事をしてくれて、(ソファにべたりともたれかかった横着な姿勢とは言え)視線もこちらに寄越してくれる。「ん、別に用はないけど」。素直に答えると舌打ちされた。気のせいだと思うことにした。
「あ、そうだ。これさ、目悪くなったりしないの? ねえ、シャニ、」
シャニの顔を見下ろしていて、ふと気になったことをそのまま口にする。それと同時に、シャニの顔の左半分を覆ってしまうほどに長い前髪を一思いにかき上げる。シャニはものすごく嫌そうに瞳を眇めた。わたしは特に気にせず、シャニの顔を覗き込む(……あ、なんかこれ、ちょっと歯医者さんっぽいかも)。
「わたし、シャニの目の色好きだよ。右も左も」
「俺は嫌い」
「でも、わたしは好きなの!」
重ねて言えば、シャニはもう何も言わなかった。反論するのが面倒になったのかもしれない。わたしは半ば以上独り言のように言葉を続ける。「キレイだし、なんか、飴玉みたいでおいしそう」。こっちがグレープで、こっちがレモン。ん、待て待て。もしかしたらパインかも。とか、真剣に考えてみたりして(だってなんかあるよね、四角い飴がふたつ入ってるやつ!)。
「……それなら、お前の目はおひさまみたいだ」
そんな風に思考に没頭していると、ぽつりと、最早わたしにされるがままだったシャニがそう呟く。まさかそんな言葉が返ってくるだなんて。予想外の出来事に反応が遅れる。けれど、なんだかすごくすごくうれしくて、わたしは思わずソファを乗り越えて正面からシャニにダイブ(迷惑そうな顔をされたけど、そんなの全然気にしない!)。
(ねえねえ今のって褒めてくれたの? ねえ、)(うるさい。うざい。うっとーしい)(ひどーい!)
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